

京都・宇治・炭山 京焼の陶房 「暁陶房」(あかつきとうぼう)
「珈悦 Candy」をご依頼下さった方が、他に無い自分の色の「珈悦 Candy」にしたいと言って、絵の具を調合に来られたのが、綺麗に焼き上がりました。
定番にしたいくらい綺麗な色です。
4月19日(月)の京都新聞(山城版)に掲載されました。
陶器製で、本格的なピザを焼きたいと思い、開発し、陶器製ピザ窯「珈悦 Piccolo」を完成させました。
直径は27センチくらいですが、もう少し大きくしようと考えているため、価格は未定です。
底板に沢山開けた穴からガス火の熱気がドーム内に流れ込むようにしています。
本格的なピザ窯では、窯の中で薪を燃やし、残り火を奥に残して、その手前にピザを置いて焼いている状態を再現しています。
写真のピザはスーパーで売っている某ハムメーカーの物ですが、自分で小麦粉から作ったピザも美味しく焼けます。
ドームを深く作っているので、ピザ以外に焼き芋も焼くことが出来ます。
まだ試していませんが、パンも焼けると思いますので、試したら、又掲載いたします。
炭山の大先輩の陶芸家が登り窯を炊かれるので、ちょこっと品物を入れてもらいました。
4日から焼き始め7日はクライマックスの炭入れで終了しました。
この窯は前の方が登り窯で、後ろが穴窯になっています。
花札の箸置を新しく作り直しました。
今までは、上絵で彩色をしていたのですが、今回は下絵で色を着けました。
小さく細かな彩色なので、まるで虫眼鏡のようなメガネをかけての仕事です。
花札は、すごく日本的な絵柄で1月から12月までの12枚です。
以前、上絵付けでの彩色した物を東京のデパートで展示販売したときは、お歳を召した奥様が「昔、家族と遊んだ・・懐かしい」と言って、買って下さいました。
花札と同じ方法で作った豆皿は下記の本で紹介されています。
『日本料理前菜と組肴』 野崎洋光/柴田書店
(株)日本API さんから、珈悦Candyを小さくした物を作って欲しいと依頼され制作しました。
かなり小さいですが、肉厚を少し薄い目にし、豆の出し入れ口を狭めたので、100グラム近い生豆を入れて焙煎できました。
大きさを比べてみました。
左が「珈悦Candy」(生豆を約200グラム焙煎出来ます)
中央が今回作った「珈悦Candyミニ」
右端が「珈悦Jupiter」(生豆を約1,000グラム焙煎出来ます)
左の赤い方が「珈悦Candy」の台座です。
「珈悦Candyミニ」は、試作時にハンドルを回していると、本体が軽いため、浮いて、台座から外れそうになったため、写真のように縁を高くしました。
黒い円のところが豆の出し入れ口です。
CandyやJupiterは一回り大きく開けています。
まだ窯の温度計は700度以上ありますが、早く窯出しをしたいので窯の蓋を少し開けました。
バブルの頃は、1,200度ほどで窯が焼き上がると、すぐに、これ位蓋を開けていました。
そして窯出しの時は綿の軍手を二重にはめて、軍手を焦がしながら作業していました。
毎日これを続けていたときは指の指紋が消えてしまっていました。
久しぶりにそんな頃を思い出しています。
珈悦Candyのクラウドファンディングは、残念ながら目標額に届かず、不成立となってしまいました。
クラウドファンディング中は、着色している標準品の価格を38,000円(税別)に設定していましたが、その間、粘土代が上がったり、改良している内にコスト高になってきたので、申し訳ありませんが、今の価格は年内一杯にご注文下さった方までとさせて頂きます。
させて頂きます。
2,020年の年明けからは、少し値上げして40,000円(税別)とさせて頂きますのでよろしくお願いします。
クラウドファンディングでは、単価を下げるために生成り(粘土の自然のままの無着色)の物を作ったのが一番人気でした。
値段が少し安かったから人気があったのか?、生成りの色が気に入られたのか?
私がデザインしたときのイメージは着色した物でしたので、生成りの珈悦Candyも年内のご注文で制作を終了させて頂くことにしました。
「珈悦」の商標登録をして頂いた、JAXAなどのための研究をされている(株)日本APIさんが、「珈悦Candy」のクラウドファンディングを応援して、パンフレットを作って下さいました。感謝です。